セリシン(Sericin)という成分、ご存知ですか?
セリシン(Sericin)は、カイコ(Bombyx mori)が絹の生産の際に作るタンパク質である。 カイコが作る絹は、主にセリシンとフィブロインという2つのタンパク質で構成されている。フィブロインが絹の構造の中心にあり、セリシンは繊維の周りを粘着質で覆い、繊維同士がくっつきやすくしている。絹のセリシンは、3500年以上前から、富裕層が髪や皮膚を若返らせるために用いてきた。
Wikipediaより

セリシンという成分は、お蚕さんが繭を作るときに作り出す成分で、繭糸をくっつけて丸く固める作用をになっているんです。
絹のなめらかな肌触りは、このセリシンの効果によるものだそうです。
そして、古来から絹糸を作る際に、このセリシンの部分は洗い流してしまっていたんですね。
しかし近年、その成分がお肌に良い効果があることが発見されました。
実は昔からお蚕さんをあつかう農家さんの手がとてもキレイで色白だということはわかっていたらしいんです。
それはいったいなぜなのか?
それを研究して発見した成分、それが「セリシン」だったんですね。
セリシンは、人間の体内にも存在するアミノ酸「セリン」を多く含んでいて、お肌の天然保湿因子とよく似ているので、お肌へのなじみが良いことが特徴的です。
セリシンの効果はこの3種類にわけられます。
- 保湿作用
- 抗酸化作用
- 美白作用
セリシンの保湿作用
セリシンは、水に溶けやすいため、水分をよく吸着してくれます。
お肌へのなじみが良く、コラーゲンよりも長時間にわたって水分を維持し続けることがわかっています。
使用感もセリシンの方がサラッとしているそうです。
そのため、保湿成分として医薬品や基礎化粧品に使われています。
セリシンの抗酸化作用
広島大学の研究結果で、ビタミンCと同レベルの抗酸化作用があるとの報告があります。
紫外線をあびて活発になってしまう活性酸素の働きを抑え、シミやシワなどの光老化を防いてくれるほか、皮膚の過敏な反応を防く効果があるそうなんです。
セリシンの美白作用
皮膚は紫外線を浴びると、皮膚のメラニン色素をつくる酵素(チロシナーゼ)が活発になり、褐色のメラニン色素を生成してしまいます。
セリシンはそのチロシナーゼの活性化を抑える効果があり、美白効果が期待できます。
そのほか、育毛剤としての効果も期待されているとか。
天然のおかいこさんパワーのセリシンを配合した、美白美容化粧品も販売されています。
天然成分なうえ、お肌の成分構造と似ているので、お肌への馴染みもよいのが特徴です。
ハリのある透明肌を目指すには、このセリシンが配合された化粧品を探してみるのもおすすめです(*^^*)
