プラセンタとは「胎盤」を表す英語です。
本来は哺乳類の胎盤から栄養素などの成分を抽出した胎盤エキスのことを「プラセンタ」と呼びます。
しかし、植物など哺乳類以外のものから抽出される成分の中に、プラセンタに似た働きをするものがあります。
それを「植物プラセンタ」とよんでいます。
通称ということですね。
プラセンタの働き
動物の胎盤には、生命の源となるアミノ酸やタンパク質・脂質・糖質の三大栄養素はもちろん、ビタミン・ミネラル・核酸・酵素などあらゆる栄養素が含まれています。
命を育む場所ですから、たくさんの栄養素が詰まっているんですね。
そうしたたくさんの栄養素それぞれが働くことで、さまざまな恩恵を受けることができます。
プラセンタ、という成分ではないんですね。
- 自律神経の働きを助ける
- ホルモンバランスを調整する
- 細胞の修復作用
- 病気への抵抗力を高める
- 抗アレルギー作用
- 抗炎症作用
- 代謝をアップさせる
- 臓器や細胞の働きを活性化させる
- 抗酸化作用
植物プラセンタとは
植物から取れるプラセンタの働きに似た成分は「胎座」という部分から抽出されます。
胎座とは植物の種が触れている部分のことで、メロンやかぼちゃのワタがある場所、それが胎座です。
アロエ、クロレラ、ライ麦、トウモロコシ、カッコン、大豆やメロンなどが植物プラセンタのもととなることが多いようです。
ただ、胎座だけでは大量のワタが必要になってしまいますので、大豆の「プラセンタ」といっても実はイソフラボンや胚芽が主成分という場合もあるそうです。
植物プラセンタの働き
植物プラセンタは、動物の胎盤とは異なりますので、全く同じ効果を得るということはできません。
動物の胎盤にはさまざまな成長因子(細胞増殖因子)が含まれています。
しかし植物性プラセンタにはアミノ酸、ビタミン群、ミネラル類が含まれているだけで、成長因子は含まれていません。
ですので、更年期障害への効果や、いわゆるアンチエイジングの効果は、植物性プラセンタには期待できません。
ですが、アミノ酸、ビタミン群、ミネラル類などお肌や美容にいい成分が豊富に含まれており、美肌・美白効果には効果が期待できそうです。
植物性プラセンタの安全性は高く、動物由来のプラセンタのように副作用を気にする必要が少ないのが特徴です。
安全性が高いので、化粧品の美容成分としてもよく使われています。
ただし、使われている植物自体にアレルギーがある場合には、使用を注意したほうが良さそうですね。
海外では宗教上の理由から、動物由来ではなく植物プラセンタのほうが人気が高く、種類も豊富とのこと。
自分の体質や期待する効果によって、プラセンタを使い分けることが大切ですね。
